まるいボウル

2014.05.31 Saturday

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    ありがたいことに今月は
    遠方から陶器を買いに来てくださるお客さまがぽつりぽつり
    二階の棚が寂しくなったので
    蔵出しといいますか
    どこにも出す機会のなかった旧作のボウルがいくつか並んでいます

    このフォルムはちょっと珍しいタイプ
    北欧の二文字は先般の事情であまり使いたくないのですが
    冷たすぎず、かといって情に流されずのバランスが
    スカンジナビアのデザインの線と質感を思わせます
    (ほめすぎ御免ー)

    陶器が並んでいる二階の什器(長椅子や机、椅子など)について
    よくお尋ねされるのですが
    喜多村家の母屋の二階にねむっていたもので
    母屋を建てる際にあまった木材で
    喜多村の祖父の作太郎が大工さんたちに作ってもらったものです
    たしか本で見たスウェーデンの意匠を
    腕のいい棟梁に再現してもらったと聞いてます
    母屋は越前海岸沿いの江戸時代の酒蔵を移築して
    二階建ての住居兼工房に改造したものなのですが
    酒蔵を移築して住居にするという発想自体が
    当時としてはとても斬新だったらしく
    柳宗悦が幾度か遊びに来ては
    民藝館を作る参考にしたと聞いています
    「茫洋とした」と評されるおじいちゃんの人物伝ですが
    相生町に移転してから
    近所のおじいちゃまおばあちゃまたちに
    ちょこちょことお聞きする機会もあってうれしいです
    せっかくなのでまたご紹介しますね
    欅の家具にも毎日助けてもらっている感じ
    会ったことのない義祖父に合掌…


     
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